このようなトラックの事を皆さんは知っていましたか?私は、このようなトラックにほぼ毎日数台に出くわすのである。そのようなことなので、カーブで車線をはみ出さないで運転することは最初から考えていないというか無理なのである。必ずはみ出してくる車体を避けるためには絶えず前方を、それも出来るだけ遠方の方を注意しながらトラックとすれ違う時には、車線の出来るだけ遠い方を走る事を心掛けるしかない。この道を通る人は、高度な運転技術が必要であり、ある意味で命がけである。
4.国道375号線

  4.国道375号線


 私は、宿舎のある黒瀬町から呉市にある大学まで、月曜から金曜まで毎日、片側3メートル幅の国道375号線を使って通っている。よほど大回りをすれば別だが、この道路以外に二つの箇所を結ぶ道路はないので通勤にはこの道を使う以外に方法は無い。こちらに来て、久しぶりに通勤に車を使うようになった。周辺は自然に囲まれているので景色も季節ごとに変化し、花々も多く見られ交通量さえ少なければ、ドライブ気分で通える大変に良い30分なのである。自然の豊かさについては、別項の広島だよりに詳しいので見ていただければと思うが、冬の前後には餌を求めてさ迷い出た多くのいたち、狸、狐などの小動物が轢かれて無残な姿を晒していることもある。野生動物との共生が崩れてきていることは悲しいことである。

 しかし、何よりもビックリするのは人間様に対してである。その通勤途中で出くわす経験はいつもドキッとすることの連続である。先ず驚いたことは、大変に携帯電話を掛けながら運転している人が多いことである。先日来、気になって数えてみている。特に女性と長距離トラックの運転手に多い。30分の距離で10人弱の人が電話を掛けながら運転していた。先ほど、道幅のことを書いたが決して広くはない。少し、油断すれば対向車とぶつかる可能性は高い。それでなくても道の脇の溝に落ちている車やトラックも良く見かける。その内の幾つかは携帯電話によるものかもしれない。電話を掛けながら脇見をしている時の情景が浮かぶ気もする。何せ一本道なので事故があれば、事故処理が終わるまで暫らくは待つしかない。1限目に授業でもあれば悲惨である。

 さらに、国道375号線は東広島市の北部と呉市を結ぶ重要な幹線道路ともなっており、荷物を沢山積んで行きかう荷台の長い大型のトラックが大変に多い。カーブなどで対向車線に頻繁にはみ出してくる長いトラックの車体は怖いこと極まりない。慣れない人なら避け切れずに車とぶつかるか、ハンドルを切り過ぎて溝にはまってしまう事請け合いである。

荷台に重機などを載せて運ぶタイプのトラックも大変に多いのだが、その荷台の幅は写真にあるとおり2m99cmであり、1cmしか道路幅に対して余裕がないのである。
1.障害への配慮
3.毎朝の通勤
2.人に優しい世の中