1.障害への配慮 |
国のハートビル法や交通バリアフリー法などの法制化や自治体の施策などのお陰もあり、近頃はかなり障害者やその人たちの障害について理解している人も増えてきていますし、少なくとも理解しようという機運になってきています。しかし、実際に配慮が施行されているという現場を見てみると、それぞれの会社の方針なのでしょうか未だに建前の施行になっていることも多いようです。エレベーターなどが改札口から遠く離れていたり扉に鍵が掛かったりしているのを見かけると残念な思いがします。
つまり、障害者に対する配慮の多くがどちらかといえば当たり前の権利への配慮ではなく、健常者に対するオプションとしての位置付けになっているのです。ユニバーサルデザインが世の中で言われるようになってからも随分時間が経っています。これは誰にでも便利だとか特別ではないデザインのことを指していますが、多くの人に共通に便利なものとして街づくりには欠かせない思想というか考え方です。
良く引き合いに出されることの多い視覚障害者のための誘導歩道ブロックですが、少し気になっていることがあります。もっとも、街中では点字ブロックの上に自転車や看板が置かれて占拠されたりしているので、今後、更にみんなの理解を求めていく必要があるのですが、ハートビル法や福祉の街づくり指針では道路から公的な施設の玄関までは連続した設置が指導されています。