私は今、右足首を故障しています。歩いているとき、特に階段を下りているときなど、ちょっとしたはずみで足首に激痛が走り立ち止まることさえあります。自分では普通に歩いているつもりですが、やはり足をかばっているのか、人から見ると分かる程度の歩き方になっているようです。だから、電車の出入り口や階段などで後ろから押されたりすると転落しそうでヒヤッとします。しかし、普段は、殆どの人は他人のことなど頓着なしに、人を押しのけ、突き飛ばして歩いていることが多いので、私のような状況になると身の周りが危なくて恐くなります。夏には丁度いいなどと冗談にも言えませんし、突き飛ばされたと文句をいえば、逆に殺されかねないのです。怖い、怖い。

 また、優先席の前に立っても、目も爛々と悪口や愚痴に夢中のオバタリアンや若い元気な女性ばかりが目をつぶって座っており、席を譲られるなど一度もなく足の痛みを噛締めています。勿論、障害者・高齢者にも譲ろうとしないのはいうまでもありません。人は皆、一度は足が悪くなれば少しは分かるなどと呪文を呟いたりしています。本当に、最近は街中に危険や理不尽なことが溢れスリル満点です。私は、職業として住宅のバリアフリー化や人に優しい街づくりに、もう十年以上も関わっていますが、自分自身このような状態になってみると、更に自分の仕事の大切さを痛感しています。以前にも、腰を痛めていますので、このような状況は良く知っており、早く人に優しい世の中にならないものかと努力していますが、残念ながら世の中は直ぐには変わらないもののようです。一体、なにが日本をこのようなモラルの低い国に変えてしまったのでしょうか。どうやら、彼らは高度成長、バブルなどの負の遺産だけを受け継いでしまったようです。このままでは日本はきっと駄目になります。しかし、大人の考えを変えることは至難の業です。せめて、将来を担う子供達に何とかこの想いを伝えなくてはと思います。最近、小学校など子供のうちから障害者・高齢者のことを理解し、共生していくための福祉教育の必要性を感じることしきりです。

 皆さんも、人に優しい世の中が早く来ると良いと思いませんか?
2.人に優しい世の中
1.障害への配慮

  2.人に優しい世の中


4.国道375号線
3.毎朝の通勤