ディティール外部
 ディティールは、建物のデザインの一要素ではありますが、同時に全体のデザイン密度を高める役割をし、時には建物の善し悪しを決定することもある大切な要素です。言葉を換えれば建物の内外はディティールの集積によって成り立っているともいえます。なかにはディティール考案に秀でて名人と呼ばれる人もいます。それらによって構成される建物は、そこを使う人々に少なからず何らかの影響を与えるため、おろそかにすることはできません。表現されるディティールは、機能性や美が同時に追究され、設計する人の個性や考え方などを直接反映します。見た目には複雑なものや単純なものなどさまざまですが、その取り組みには双方ともに時間がかかり、産みの苦しみを経て創り出されます。また、ある意味では本人の美的センスを一番端的に顕すものかもしれません。とはいえ、それだけで建物全体の善し悪しを決定するのは早計です。ディティールの部分だけをとらえ、どちらの方が良いなどと比較をすることは簡単ですが、周辺環境や建物全体そして周辺部分のデザインとマッチしていることも、合わせて重要なのです。
はちす苑玄関支柱
はちす苑回廊中庭
はちす苑ベランダ 木製手すりと外壁レリーフ
はちす苑ベランダ花台   (花の管理が大切です)
外部デザインは周辺にまで影響を及ぼし地域環境を形成することがあるため大切です。
はちす苑外部照明
(組み合わせによるリズム)
はちす苑門柱照明
はちす苑蓮池と目隠し壁 
はちす苑蓮池の睡蓮
(場の設定と仕掛けの工夫)
季節毎に咲く花のある植裁やデザインされた仕掛けは内部の人達だけでなく
周囲にも快い変化と安らぎを与えます。
(道路通行人から居室への目線の配慮)
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